1/18/05 ASH @ SHIBUYA AX
まさか自分がフジロックでアッシュのライブを観てから、1年も経たないうちに、再び彼らを観に行くことになるとは思わなかった。昨年リリースされた『メルトダウン』は元メタル小僧が、アイアン・メイデンやメタリカを意識したと言ってもおかしくないものであった。(特にリフに関してである)並のバンドであれば、彼らの本国である英国や欧州、日本で大成功した前作『フリー・オール・エンジェルス』を受け継いだものになるはずであるが、彼らはイバラの道を選んだ。近年、ダークネスの大成功や彼らが敬愛してやまないウィーザー、フー・ファイターズなどが、本来のルーツに立ち返った結果の影響を受けたとも言えなくはない。
18時に開場。今日もシルバーシートってことで2F席へ。フジロックで懲りたのよねえ。若者は元気だから、押されて押されて気付けば後方へ追いやられ、みんな背が高いので全然ステージが見えなかったし。会場はAXなので、そんなに広くはないし、2Fからでも充分に見える。今回はほぼ中央の最後列であった。1Fもほぼ満員であったであろう。
約10分遅れでライブはスタート。基本的には、『メルトダウン』を中心に、ベスト盤に収録されている過去の名曲を挟んで進行するという感じだ。(この辺は、昨年のフジの時とほぼ同じ。)MCはほぼなく、ひたすら曲を演奏してていく。やはり『フリー・オール・エンジェルス』収録曲であるBEMは、特に素晴らしい。できればこのアルバムのツアーを観に行きたかったというのが本音だ。
それにしても、Cや何故かシングルになったFという『メルトダウン』の中でもメロディ的にも弱いと思われる曲は、ライブでの印象は変わらなかった。(他の曲の方が聴きたかった。)アルバムからセカンドシングルにもなった唯一メロウなIはやはり名曲だった。@DGKNといったヘヴィな楽曲は、リズム隊が命になるのだが、前作以降世界中をツアーに廻っただけはあり、演奏は非常にタイトで安心してみていられた。次回作は彼らがキーポイントになるだろう。勿論、クラウドサーファー続出。初期からの定番であるJは今日一二の盛上がりを見せた。彼らを好きになったきっかけであるL名曲中の名曲。マジで目頭が熱くなったよ。
1時間で本編終了後、アンコールの部を開始。流れるように「ペトロール」をサラリとやった後、「東京は今日で終わりなので、昨日と違った曲をやるよ」とか何とかって、ティム。名曲「サムタイム」でしっくり聴かせた後、何とシン・リジーのカヴァー「ザ・ボーイズ・バック・イン・タウン」を演奏。若いオーディエンスには何の曲か分らない人が多かったみたいだ。無茶苦茶かわいい、シャーロットとティムのツインギターが様になってた。(これを分る人は元メタルファンか、オールドファンだな。)最後は、これをやらないと観客が納得しないだろう「バーン・ベイビー・バーン」。何度聴いてもこの曲のアルペジオ、メロディはしびれてしまう。約1時間半でライブは終了。ライブバンドとしての実力は発揮されていたし、大満足のライブであった。
近いうちに新作のレコーディングに入ると言われているが、この延長路線で行くのかどうか分らない(一部では次作はアコースティックをやるってインタビューも載ってたらしいが。)個人的には以前より弱冠ツカミが弱くなったと思われる「泣きのキラーメロ」を復活して欲しいと思う。
SET LIST
01. Meltdown
02. Girl From Mars
03. Cherry Bomb
04. Evil Eye
05. Clones
06. Shining Light
07. Renegade Cavalcade
08. Detonator
09. Oh Yeah
10. Starcrossed
11. Kung Fu
12. Vampire Love
13. A Life Less Ordinary
14. Walking Barefoot,
15. OrpheusEncore
16. Petrol
17. Sometimes
18. The Boys Are Back In Town (Thin Lizzy COVER)
19. Burn Baby Burn